投資家情報IR Information
ビジネスモデルBusiness Model
はじめに
当社グループの主力事業は、食品包装資材の卸売事業です。当社は、容器、フィルム、紙製品、包装機械などを扱う1,600社以上のメーカーなど仕入先から食品包装資材等を仕入れ、スーパーマーケットや食品加工会社、ドラッグストアなど幅広い業種のエンドユーザーに販売することで、食の流通を支えています。
当社と同業の食品包装資材の卸売を展開している企業は、各都道府県など特定の地域のみで事業展開していることが多いなか、当社は広域に展開をすることで、全国に出店されているスーパーマーケットなどの大手エンドユーザーの包装資材ニーズにも対応しています。
食品包装資材業界における卸の特徴
食品包装資材の流通においては、一般的に卸が欠かせない存在となっています。
食品包装資材メーカーにとっての卸の必要性
営業・配送における卸の必要性
全国各地のスーパーマーケット、食品加工会社など包装資材を利用するエンドユーザーに対し、メーカー各社個々で営業・配送を一貫して行うことは難しいため、各地域における営業人員と物流機能を有する卸を介しての拡販・配送が必要になります。
エンドユーザーにとっての卸の必要性
包装資材の保管機能代替
スーパーマーケットの店舗をはじめ、エンドユーザーでは、主たる商品ではない包装資材を多量に保管する場所はないため、卸が保管していた包装資材が必要なタイミングでタイムリーに納品される必要があります。
窓口一本化・管理コスト軽減
スーパーマーケット・食品加工会社にとって、包装資材は、食品と異なり主たる商品ではない一方、多数のメーカーの製造品かつ多品種となり、個別に多数のメーカーと商談をすることは難しいため、卸を介することで卸に仕入先・窓口を一本化でき、かつ、多様なメーカーの包装資材を利用可能になります。
食品包装資材卸の特徴
業績の特徴
スーパーマーケットなどに並んでいる包装資材を個々のエンドユーザーに販売し、その1枚1枚1つ1つの積み重ねで食品包装資材卸の売上高は成り立っています。そのため、食品包装資材卸の業績は、比較的安定する傾向があります。
営業活動の特徴
既に取引をして頂いているエンドユーザーに対しては、包装資材を継続的して当社から購入頂くことに加え、さらに、全店舗の包装資材あるいは青果・鮮魚・精肉など全部門での包装資材をお取引頂くことを目指して、深耕活動に取り組みます。
また、未取引のエンドユーザーに対しては、既存の卸との比較でのコストメリット・商品提案力以外にも、物流機能の優位性、受発注の仕組みの簡便さなどで、新規取引に向けた提案を行います。
当社の競争優位性
食品包装資材卸の業界のなかでも、当社は、商品調達と販売・提案の面などで競争優位性を有しており、同業界で物流を担っている企業として唯一、連結売上高1,000億円以上となっています。
商品調達における高速の優位性
商品調達の強み
全国の多数のメーカーと取引をしており、エンドユーザーのニーズに合致した商品の迅速な調達が可能です。
メーカーの資本傘下にない独立した卸であるため、価格競争力のある商品調達が可能です。
新商品開発の強み
需要に応じ、メーカーと協働しての新商品開発が可能です。
高速グループ内メーカーの強み
卸でありながらグループにメーカー子会社を有することで、グループ内製造品について競争力を働かせた調達が可能です。
販売・提案における高速の優位性
全国・広域での物流力
全国展開型の食品包装資材卸のなかでも、自社物流拠点の多さ・協力企業との連携で、全国・広域で展開している大手のスーパーマーケットなど小売店への納品が可能です。
小売店に合わせた受発注システムの構築
数十店舗、あるいは100店舗以上展開している各種小売店に対しても、各店舗からの発注を受けるなどシステム構築が可能で、エンドユーザーの利便性を向上させることが可能です。
デザイン提案
自社にデザイン部門を有しているため、機動的な形でパッケージデザインに関する提案が可能です。